日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(44)が6日、古巣阪神の宜野座キャンプを視察し、高卒3年目・百崎蒼生内野手(20)の成長スピードを絶賛した。鳥谷氏がキャンプで臨時コーチを務めた2年前と比較して「別人になった」と驚嘆。攻守ともに1軍レベルの実力があると高評価した。
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バッティング周りを中心に見させてもらいましたが、大山選手の状態が良さそうです。1年前のキャンプイン直後と比べて、だいぶバットでボールを捕まえられています。ラインドライブするような打球が三塁線のフェアゾーンに飛んでいるのも、仕上がりの良さの証しと言えるでしょう。状態が悪い時は引っかかった打球がファウルゾーンに飛んでしまいがちですが、強い打球をしっかりフェアゾーン内に入れられていました。
あと…個人的に驚いたのが、百崎選手の成長です。私が2年前に春季キャンプの臨時コーチをさせてもらった時はまだ高卒ルーキー。当時は打撃、守備ともにレベルアップが必要だなと感じていましたが、この2年間で全くの別人になりましたね。打撃面ではスイングの力強さが格段に増しました。いい打者の条件の1つでもある「しっかりフルスイングできる」をクリアしていて、インパクトの強さも出てきました。グラウンドで藤川監督と話をさせてもらった時に「だいぶ力強く振れるようになった」と教えてもらっていましたが、実際にフリー打撃を見たあとの感想は「めちゃくちゃいい」。想像を超える成長スピードに面食らいました。
そのまま特守もチェックしましたが、守備力も着実にアップしています。この日の特守は軽く打ってもらったゴロをさばく内容でしたが、そんなノックの中でも分かることがあります。2年前と比べて明らかに動きがスムーズになっていて、「あれっ、ちょっと打球に合っていないな」などの違和感を周囲に覚えさせない。これはロスなく動けている証しでもあります。もし大学に進学していたら、まだ2年生。そう考えたら、上々の成長曲線を描いているように映ります。主力メンバーが集まる宜野座キャンプのメンバーに選ばれている理由がよく分かりました。
タイガースは選手層が厚く、百崎選手が守る二塁、三塁には中野選手、佐藤輝選手がいます。すぐにレギュラーを奪うことは難しいかもしれませんが、遠くない将来、1軍で活躍できるだけの素材。そう期待したくなるぐらい、素晴らしい速度で成長していると感じました。(日刊スポーツ評論家)
◆百崎の今キャンプ プロ3年目の今年、初めて「宜野座組」に抜てきされた。守備練習では二塁と三塁を守り、ネクストブレーク候補に挙がる。糸井嘉男スペシャルアンバサダー(SA=44)が第1クール最終日の4日、シート打撃で注目。「あの年齢で1軍レベルの打球速度を持っている。魅力的です。超、楽しみ」とポテンシャルの高さに太鼓判を押した。糸井SAによると打球速度は170キロを計測した。
◆百崎蒼生(ももさき・あおい) 2005年(平17)9月11日、熊本県生まれ。東海大相模では1年秋からレギュラー。2年春に東海大熊本星翔に転入し、3年夏の甲子園出場。23年ドラフト4位で阪神入団。2年目の昨季、ウエスタン・リーグで3・4月に打率3割4分2厘をマークし、月間MVP受賞。今季推定年俸500万円。179センチ、77キロ。右投げ右打ち。




