阪神がヤクルトに完封勝ちし、1日で首位を奪還した。
27日に左手首骨折で出場選手登録を抹消された近本光司外野手(31)に続き、この日は前日28日に自打球で途中交代していた中野拓夢内野手(29)がベンチスタート。スタメンが大幅に変更となった中で、フレッシュな若手が躍動した。
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阪神が首位争いをするヤクルト戦で、2試合続けて福島を「1番センター」でスタメン起用した。28日のカード初戦の外野守備で手痛いミスを犯し、この日の相手先発が左投手の山野という状況だったにもかかわらずだ。
左手首骨折で戦線離脱した近本の代役は見当たらない。首脳陣にこだわりがないのであれば、右打者の岡城をトップバッターとして起用する選択肢もあったはず。それでも首脳陣はあえて福島を送り出したわけだ。
近本離脱で最も注目されたのは、代わりの1番に据える人材だった。たとえば2番中野を上げる手もあった。だが、ここまで固定してきた2番から5番のオーダーの並びを変えたくないという気持ちもあっただろう。
また、ディフェンス面で、外野の中心をコロコロと入れ替えるべきでないという考え方もできる。対ヤクルトの2試合を見た限りでは、今後も福島を「1番センター」で起用し続けるという方向性を示したといえる。
少なくとも数試合は福島にチャンスを与えながら、評価を下す判断ではないだろうか。チームとしても投打の主力に故障者が続出したことで、新しい力に期待のかかるシーズンになりそうだ。
完封勝利を収めた高橋の投球は、特に変化球が浮かず、ストライクからボールになる球のコントロールが抜群だった。それは7奪三振の高橋が対戦した28人の打者のうち、15人をゴロでアウトにとったことが証明した。(日刊スポーツ評論家)




