中日松坂大輔投手(37)が06年西武時代以来、12年ぶりに日本で勝利をつかんだ。ナゴヤドームでのDeNA戦に移籍後3度目の先発。6回を3安打1失点にまとめ、日米通算165勝目を挙げた。

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 「星野源さん、ディーン・フジオカさん、高橋一生さん…。芸能界にも、すごい人たちがいるらしいんですよ」。今をときめく彼らの名前を松坂はすらすらと挙げた。面識はない。それでも20年間、知人からは「この人も、この人も松坂世代なんだよ」と言われ続けてきた。

 球界をも飛び越える「松坂世代」の言葉に戸惑いもある。世代の“代表”として、どう振る舞えばいいのか…。1つだけ決めている。ボロボロになるまで野球をやること。「永遠の野球小僧だね、ってよく言われます。自分でもそう思う。投げるのも、打つのも、守備についてボールを追いかけるのも好きです」

 周囲にはいつも、現役を続けているだけで勇気をもらえると言う人がいて、その半生を勝手に語っては熱くなる人がいる。当の本人はどうなのか。彼らの思いをうれしく感じるが「背負おうと思っていません。でも期待してくれる人がいる以上、応えたい。それだけです」。現役である喜びを感じながら、自然体で白球を追いかけている。【遊軍=柏原誠】