原点から再出発する。日本ハム吉田輝星投手(18)が27日、秋田県内で自主トレを行い年内の練習を終えた。「気も安らぐというか楽しく過ごせている」。1年目の多くを過ごした千葉・鎌ケ谷で見せる顔とは違う、リラックスした様子で言った。
トレードマークだった短髪もすっかり伸びた。あどけなさが抜け、プロ野球選手の顔つきになった。ただ誰しもそうであるように、吉田輝にとっても古里は特別な場所。「洗濯とかは、高校時代はやっていなかった。朝早かったり、夜遅かったり迷惑をかけたと思う。来年活躍できれば」と両親への恩返しを素直に思い描いた。
18歳らしい素朴さものぞかせた。1年前の夏、全国の野球好きを夢中にさせた「カナノウ旋風」。年末年始に予定する、甲子園準優勝メンバーとの再会が待ち切れない。「それしか練習を耐える楽しみはないので…くだらない会話をしたり、集まることが大事」。鎌ケ谷へ戻るまでの期間は、金足農時代の練習を取り入れることにした。「(上からつるされた)綱をのぼったりとか、大きいタイヤをひっくり返したりとか、そういうトレーニングは全部が原点。高校時代の嫌な思い出も浮かんでくる」。冬の秋田は心身を磨き上げるのに最高の場所だ。
6月12日の広島戦(札幌ドーム)でプロ初勝利を挙げたが、その後は白星をつかめず1勝3敗に終わった。「1年間通して納得できる成績を出せるように。とりあえず1年間1軍にいて、どんどん活躍していきたい」。あのときと同じように、秋田で力を蓄え再び跳ねる。【山崎純一】




