<オープン戦:オリックス5-1中日>◇10日◇京セラドーム大阪

捕手に再転向したオリックス頓宮裕真が2回に先制適時打を放つなど奮闘した。守っては山本を6回1失点と好リードした。 幼なじみとのバッテリー結成には「初めてです。緊張しました」と笑顔。正捕手候補の若月が右太もも裏の筋膜炎で2軍調整中。「(姿勢は)変わらず、チャンスを頂いたら生かしたい」とチャンス到来に気合を入れた。

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オリックス頓宮は初バッテリーとなった「お隣さん」の山本由伸投手の投球をかみしめるように受けた。右腕は2学年年下だが、すでにチームではエース格。「受けるのも2回目。緊張しました」と振り返る。中日打線を6回3安打1失点に抑え、マウンドを降りた山本と一塁ベンチでグータッチを交わした。「しっかり緩急を使おうと(試合前に)話しました。真っすぐも、なかなかヒットにならない。良いピッチャーです。投げミスがあまりない」とたたえた。

頓宮は山本の振る舞いに寂しさを感じたこともあった。「昔のまま呼んでくれても、自分は全然いいんですけどね~」とつぶやく。「小さいころからヨッシー(山本)とは仲がいいんで。昔は『ユウマくん』って呼んでくれてたんですけど…。プロに入ってからは、恥ずかしいのか知らないですけど、『先輩~』って感じです」。ルーキーイヤーの昨年は三塁で開幕スタメンを果たしたが、シーズン途中に捕手に再転向。ヨッシー&ユウマの名コンビ誕生の予感だ。【オリックス担当=真柴健】

1回を三人で抑えた山本由伸(左)とタッチする捕手の頓宮裕真(撮影・上山淳一)
1回を三人で抑えた山本由伸(左)とタッチする捕手の頓宮裕真(撮影・上山淳一)