もし、あなたがスカウトだったら…選手のどこを見ますか?

巨人阿部慎之助2軍監督(42)は、ボール回しの何げない姿から野球センスを判断するという。「俺がスカウトだったら、ボール回しでセンスがあるかどうかを見る。どれだけ打てても、それだけではダメ」とプロ通算2282試合出場の超一流の目線を明かした。

アマチームの内野手について記者陣に問い掛けた。

阿部2軍監督 どのポジションの選手が一番、センスがあると思う?

記者 遊撃手ですかね。花形ポジションを務めているので…

先入観に引っ張られた部分もあったと思う。同監督は二塁手に目を付けた。「遊撃手はボール回しで横からスナップで投げられていないから。あれだと併殺を取る時に、素早く正確に投げられない」と理由を説明した。

どんな体勢、腕の角度からでも正確に素早い送球ができる選手。細部に宿る「センス」が基盤となり、後に大きな差を生み出す。巨人の2軍練習でも投手陣に内野ノックを敢行したことがあった。「投手陣に内野守備やらせるとセンスが一発で分かる。センスと走る速さはなかなか教えるのが難しい」と話す。だから価値がある。

デジタル化が進み、情報があふれる昨今。どんなに遠くの選手でも、スマートフォン1つでプレー映像を見ることが出来る。当然、成績を確認することもできる。デジタル機器を活用するのは悪いことではない。ただ、試合中のプレー以外にも選手の能力を判断する要素は多分にある。シートノック、イニング間のボール回し、ゴロ捕球、何げないプレーに、有望株だけが持つセンスが見え隠れする。ミスした後の表情やしぐさにも阿部2軍監督は目を光らせていた。【巨人担当=小早川宗一郎】