<オープン戦:ソフトバンク5-4ヤクルト>◇5日◇ペイペイドーム

ソフトバンクにとってオープン戦は2試合目。まだまだ戦績や数字に一喜一憂することはないが、やはりサヨナラ勝ちで白星をもぎ取ると、気分も悪いはずはない。試合後、小久保監督は「今日はいいベンチワークの勉強になった」と言って口元を引き締めていた。

対外試合はこれで負けなしの7連勝。8回、先頭で中村晃を代打起用したのも、戦術的な狙いがあったようで、首脳陣はシーズンの戦いを見据えてあらゆる場面を想定しながら、選手起用も図って開幕に備えて行く。この点では収穫を得た1勝だったろう。先発和田に関しても予定の3イニングには満たず55球3失点で途中降板したが、小久保監督は「打たれ続けても(4・2本拠地開幕投手は)決まっているんで」と揺るぎない信頼を見せていた。

新主砲の山川に本拠地1号が飛び出したが、いぶし銀の打撃を見せてくれたのは2番今宮だった。初回の1打席目にきっちり一、二塁間を破る右前打。6回には先頭で中前にはじき返しマルチ安打。まだまだ打席数は少ないがオープン戦2試合で5打数4安打、打率8割。強引に引っ張ることを抑え、直実に中堅から右方向への打撃にシフトして好結果が続いている。「ニュー今宮でなければ(レギュラー争いに)勝てない」とキャンプ中に話していたが、ガラリと変身を誓っているようだ。

対照的に不動のリードオフマンの期待がかかる周東は1番中堅で出場したものの、4打数無安打、2三振に終わった。何とか打撃上昇の手応えをつかんでいきたいところだろうが、こちらはオープン戦2試合で8打数1安打、打率1割2分5厘。まだまだ時間はある。快足を生かせる打撃でバットで足でチームをけん引してもらいたいところだ。技術的なことは分からないが、対照的だった1番周東、2番今宮の打撃を見ていて感じたのは、「これで生きていく」といった覚悟の差のようにも感じた。【佐竹英治】

ソフトバンク対ヤクルト アーリーワークでマリナーズのアンダーシャツを着るソフトバンク周東(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ヤクルト アーリーワークでマリナーズのアンダーシャツを着るソフトバンク周東(撮影・岩下翔太)