新顔ばかりのオリックスのリリーフ投手陣が、最近かなり奮闘している。7月の救援防御率は1・30。リーグトップの数字だ(ちなみに他チームはソフトバンク3・19、ロッテ3・76、日本ハム3・89、西武4・75、楽天5・35)。
特徴的なのは、加入1年目の選手が大部分だということ。リーグ3連覇に貢献した平野佳、宇田川、小木田、山崎らは故障や不振による離脱が相次ぎ、長らくファームでの調整が続いている。以下が、現在の1軍ブルペン陣の主なメンバーだ。
◆日本ハムから移籍1年目の吉田輝星(23)
◆新人の古田島成龍(25)
◆中日から現役ドラフト加入の鈴木博志(27)
◆来日1年目の守護神、アンドレス・マチャド(31)
◆昨年ロッテのルイス・ペルドモ(31)
◆日本ハム戦力外から育成→開幕直前に支配下契約した井口和朋(30)
◆育成ドラフトから5月に支配下登録された才木海翔(24)
ここに、もう1人。オリックスひと筋15年目の山田修義(32)は、この中では最年長。面々が入れ替わったことを、どう感じているのか。
「みんなチャンスだと思ってると思うし、それはいいことだと思いますけどね。雰囲気もいいですよ。(メンバーが替わっても)変な感じもしません。もともと、若い子でも、のびのびできる環境はあったと思う。今もそんな感じ。輝星とか、普通にみんなワイワイしてるんで」
さわやかな笑顔で語る山田は、ここ15試合連続で無失点を継続している。貴重な左腕だけに、対左が主な仕事。ワンポイントから回またぎまで、あらゆる役割をこなす。「僕の中ではどこで投げようと一緒。目の前の打者を1人1人抑えていくだけなので」と一貫している。
年齢的に若い吉田や古田島が、明るい雰囲気で盛り上げている。山田によれば、仕事人の雰囲気が漂う井口も、ムードメーカーの1人だという。「最初はあまりしゃべらないタイプなのかなと思ってましたけど、そうじゃなくて。盛り上げてくれていると思います」。その井口を日本ハムで昨年まで同僚だった吉田がいじったりして、和やかなムードがあるという。そして才木は、マチャドとペルドモの日本語の先生らしい。
ひげが特徴的な鈴木は、5月に1軍昇格。持ち味である直球の威力が復活気配だ。こちらも無失点が7試合続いており、防御率は1・89まで良化してきた。中日では先発や抑えと経験豊富。新天地では長いイニングを任されることもある。ブルペンデーには先発を託された。最近は重要な局面での起用も増加。タフな仕事ぶりが評価されている。
「誰が引っ張ってるとかはないですけど(笑い)。みんなが、って感じで。ワンチームです。雰囲気よくて、和気あいあいとやってます。いい感じにリラックスできて、試合に行くときはしっかり集中していけている感じがあります」
そんな一体感が、好結果につながっているのかもしれない。中嶋監督にとって、主力と想定していたリリーバーの離脱は誤算だったに違いない。それでも多くのニューフェースが台頭し、カバーしている。
「本当に、中継ぎ全体が頑張ってくれてますよね」。指揮官は、リリーフ4人が無失点で競り勝った16日の西武戦後に感謝を語った。新顔ばかりのワンチームが、熱くて厳しい夏を乗り越えていく。【オリックス担当=大池和幸】
(※防御率や無失点試合などの数字は7月18日現在)




