ソフトバンクは27日、韓国プロ野球の斗山と練習マッチを行った。終盤8回に長短7安打を集中して大量7得点。前日(26日)は韓国ロッテに完敗したが、この日は完封リレーで大勝。「開幕メンバー争い」に向け、ようやくギアも上がってきたところだろうか。
小久保監督のいら立ちも若鷹たちに伝わったのだろう。開幕入りできる野手は残り3、4人。前日(26日)の敗戦後には散発4安打に終わった打線に「とてもそんな争いをしているとは思えない」と、指揮官は口をとがらせていた。
「早くホームランが打ちたいです」。7回無死一塁から適時二塁打を放ったリチャードに、まだ笑顔はない。山川に弟子入りし、昨年11月から3カ月にわたって「特訓」の日々を送ってきた。この一打だけで首脳陣を納得させることができないのは、承知している。
キャンプB組スタートだった佐藤直は、ようやく第5クール(20日)にA組にお呼びがかかった。「しっかり自分のことをやるだけですから」。26日の韓国ロッテ戦では二盗を決め、右翼の守備では強肩を披露。本塁補殺でスタンドをわかせた。この日も代走で途中出場し、二塁盗塁。中堅の守りでも5回無死二塁から中前打をすばやく捕球し、二塁走者を本塁で刺した。8回の大量得点にもからんだ。「外野の中のアピールは、彼(佐藤直)はこの2日間見せてくれた」。ようやく小久保監督は、ほおを緩めた。
試合後、リチャード、佐藤直、無安打の正木が打撃マシン相手にバットを振り込んでいた。桜を咲かせるのは彼ら自身なのだ。【ソフトバンク担当=佐竹英治】




