パ・リーグ単独最下位から逆襲を狙う昨季の王者ソフトバンク。故障者続出で完全体ではないが、レギュラーシーズンは待ってくれない。浮上のきっかけにしたいのが各球団の「天敵封じ」。パ5球団の各打者への対戦打率を見ると、気になる数字が浮かんでくる。
まず天敵中の天敵になっているのがオリックス太田。現在12球団で唯一の4割打者であり、しかも打率4割3分2厘はこちらも12球団で断トツ。対ソフトバンク戦に限ると20打数10安打、2本塁打、6打点。打率5割、出塁率は6割はカード別で最高成績となっている。絶好調なバッターだけに警戒は強い。小久保監督は「もちろん警戒しています」とうなずいた上で「カードが一回りして、今パリーグで一番いいんじゃないか。成長というか技術の高さがある」と話した。22、23日の本拠地2連戦では日をまたいで7打席連続出塁を許している(内訳は単打3、本塁打2、四球1、故意四球1)。まだ対戦5試合とはいえ引き続き厳重な対策が必要だろう。
オリックス以外で主な天敵は、ロッテ岡、楽天鈴木大、日本ハム野村、西武は渡部聖、古賀悠、外崎。
ロッテ岡には10打数5安打で打率5割、1本塁打、6打点。開幕2戦目には1号3ラン&決勝打を献上し、岡の打点6は全てソフトバンク戦で稼いでいる。
楽天鈴木大は11打数6安打で打率5割4分5厘。16日の対戦では鈴木大にとって3年ぶりの1試合4安打を許した。
日本ハム野村には6打数3安打、1本塁打、1打点。打数は少ないが打率5割。強力日本ハム打線の4番を打つだけに対策を固めたい。
西武は渡部聖と古賀悠に打率4割以上を許し、外崎には3割5分。特に古賀悠はロッテ戦0割(5打数0安打)、オリックス戦2割5分(4打数1安打)、日本ハム戦1割1分8厘(17打数2安打)に対し、ソフトバンク戦だけ4割1分2厘(17打数7安打)だ。今季1号もソフトバンク戦。楽天戦は出場がない。
これらは初歩的なデータで、かつ開幕して1カ月も経過していない。長丁場のシーズンでは改善されるだろうが、苦手意識だけは植えつけたくないところ。倉野投手コーチも「同じバッターに打たれているところがやっぱり目立っている」と警鐘を鳴らした。ソフトバンクは豊富な人材を生かしてのデータ戦略に強い。天敵たちを封じながら、柳田、近藤、正木ら主力の帰還を待ちたい。【ソフトバンク担当=只松憲】




