タレント中山秀征(47)の長男、青山学院(東東京)の中山翔貴投手(2年)が、投手兼外野の“二刀流”で甲子園を目指す。今春の都大会は「背番号7」をつかんだが、開幕直前に腰痛で離脱。6月中旬に練習復帰した。「やっと野球ができてうれしい。夏に向けて気持ちが高ぶっている」と目を輝かせた。

 中学までは外野手だったが、高校入学後に志願して投手に転向した。昨秋の都大会ブロック予選の錦城戦で公式戦初先発し、5回途中3失点に抑えた。グラウンド半面を使用できるのも週2日でブルペンもないため、帰宅後のシャドーピッチングを欠かさない努力家だ。父からは「こんな小さいスペースで頑張っているんだな」とエールを送られたという。2度目の夏へ向け「1日でも長くやって優勝したい」。今年1月の箱根駅伝を制した大学陸上部に続き、高校野球でも「青学旋風」を巻き起こすつもりだ。