今春のセンバツ8強の常総学院が辛勝スタートした。初回に4番和田慎吾外野手(3年)が「うまくボールをたたけた」と話す、左中間への2点適時二塁打で先制したが、その後は日立北の青柳淳之介投手(3年)の緩急に苦しめられた。チーム全体で5安打5得点という結果に和田は「チャンスで打てないのが課題。次は上からもっとつぶすように打たなければ」と反省していた。

 安打は少なくても、センバツの米子北(鳥取)戦で13盗塁した機動力は健在。宇草孔基内野手(3年)が3盗塁を決めるなどチーム5盗塁と相手バッテリーを揺さぶった。佐々木力監督(49)は「試合をしながら上がっていくチームが強いチーム。次戦も足をからめてやっていきたい」と話すように「夏に強い常総」がトーナメント終盤に照準を合わせる。【倉田祥太】