今年東大合格者8人(現役6)を輩出した進学校、城北が、東大志望-東大志望-東工大志望の秀才リレーで、3年連続の初戦突破を果たした。
先発の東大志望、背番号「1」の川崎大幹投手(3年)が、いきなり4連続四球で1死も取れずにまさかの降板。このピンチを2番手で登板した東大志望、西野巧人投手(3年)が救った。今春までエースナンバーを背負った大黒柱だったが、右ひじを痛め、今も不安を抱えながら投球を続ける。「シュートでインコースを突けたのが良かった」という強気の投球で4回1安打無失点。広島黒田の得意球、フロントドアにも挑み、打線の逆転を呼び込んだ。
1学年9クラスが文系4、理系5に分かれる中、2人はともに文系の最上位、選抜クラスに在籍する。5月の駿台予備校全国模試では、東大合格率で川崎がA判定、西野がB判定。ともに日本最難関の大学を堂々の射程圏内にとらえる。
文武両道を実践するために、平日の練習は午後6時までの約2時間。練習後は学校の自習室に直行し、午後8時まで2時間勉強する。偏差値66の西野が「汗くさいかもしれません」と笑えば、偏差値68の川崎は「勉強と野球以外はカットしています」と、遊ぶ時間を省いて集中する。
高校受験がない中高一貫校でも、志高く、気を緩めず机に向かった。3番手で登板した理系右腕、勝沼隆雄投手(3年)は東工大志望。4回無失点に抑え、3年生3人の秀才リレーで、9回を2年生に託した。
川崎、西野は、東大野球部でのプレーを夢見る。「メリハリをつけることが大切だと思います」と西野。大人も身に染みる言葉が、神宮第2のベンチ裏に頼もしく響いた。【前田祐輔】
◆城北高等学校 1941年(昭16)創立の中高一貫の私学。文武両道の進学校として高い人気を誇る。主なOBはベンガル、深沢邦之(Take2)、元ラグビー日本代表、増保輝則。所在地は板橋区東新町2の28の1。小俣力校長。

