今春、東海大五から新校名に改称した東海大福岡が、昨夏全国Vの東海大相模(神奈川)そっくりに新調されたユニホームを身にまとい、快勝発進した。6月に東海大相模と練習試合を行い、教訓を得た。全国トップクラスの名門にも負けない気迫で戸畑を12-4の7回コールドで下した。

 就任4年目の杉山繁俊監督(59)が「相模のユニホームかと思った」と言うブルーグレーの新ユニホームが、大会1週間前に届いた。昨夏、2度目の全国制覇を成し遂げた本家に負けじと大暴れ。1回に打者10人で6得点。4回まで毎回得点で7回コールド勝ちに持ち込んだ。

 新校名で夏1勝。昨夏の県準Vメンバーで、この日18歳の誕生日を迎えた4番・田村航汰外野手(3年)は「こっちの(ユニホーム)の方が強く見えますね。気合が入りすぎました」と笑顔。

 6月の関東遠征で東海大相模と練習試合を行った。相手は1、2年生だけの構成だったが、田村は「ベンチの声出しからすごく、自分をアピールする姿勢が強い。プレーも気迫があふれ、レベルが高く学ぶものがあった」と成長の糧にした。杉山監督も「相模のいい投手と対戦できたことが大きい」と、効果は絶大だった。

 次はシード自由ケ丘戦だが、春の練習試合で大勝しており士気は高い。奥田勝彦主将(3年)は「自由ケ丘はビッグネームだが名前負けしないようにしたい」と強気だ。チーム一丸で新校名元年の甲子園出場を目指す。【菊川光一】

 ◆東海大系列のユニホーム 縦じまと胸の「Tokai」の文字、ストッキングの白い2本線は大学、付属14校すべてで統一されているが、ラインの太さやライン間の幅の制約はない。東海大福岡の新ユニホームは、昨年よりラインが細く幅も狭められ、東海大相模に似たデザインとなった。