聖光学院(福島)がいわき光洋を5-4で下し、東北勢一番乗りで11年連続14度目の夏の甲子園出場を決めた。同点で迎えた9回裏1死満塁から、8番渡辺拓路外野手(3年)が中越えのサヨナラ打。渡辺は「投手陣が頑張って打撃陣がだらしなかった。やっと勝った感じ。打った球は覚えてない」と試合後は号泣した。

 11年連続出場で県内では同校が持つ戦後最長記録をさらに更新した斎藤智也監督(54)は選手から11度の胴上げで祝福され、「接戦はある程度覚悟していた。甲子園まで時間があるので、チーム力を上げていきたい」と宣言した。

 ◆聖光学院 1962年(昭37)に聖光学院工として創立した私立校で、同年に野球部も創部。77年から現校名。79年から男女共学。生徒数は759人(女子175人)。部員数は125人。甲子園出場は春4度、夏は11年連続14度目。OBに阪神歳内宏明、オリックス園部聡。所在地は福島県伊達市六角3。新井秀校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦13-0本宮

3回戦7-0喜多方

4回戦8-0会津

準々決勝5-0小高産業技術

準決勝6-2日大東北

決勝5-4いわき光洋