沖縄大会では4番遊撃手で投手も兼ねる未来沖縄・宜保翔内野手(3年)が投打でプロ注目の力を発揮した。沖縄工戦に先発し5回3安打無失点。打っては4打数2安打1盗塁。7-0で7回コールド勝ちの原動力となった。同じ遊撃手兼投手で今秋ドラフト1位候補の大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)と比較される逸材が好スタートを切った。

<宜保翔(ぎぼ・しょう)アラカルト>

 ◆生まれ、経歴 2000年(平12)11月26日生まれ、沖縄・豊見城市出身。小2から根差部ベースナインで軟式野球を始める。長嶺中から未来沖縄に進学し、1年から遊撃手でベンチ入り。昨秋から4番を務め、今春の県大会の沖縄水産戦で満塁弾を放つなど高校通算8本塁打。今春から投手も兼ねる。

 ◆筋肉マニア 昨秋右足を肉離れした際、ムキムキの体形へのあこがれもあり、野球の動きにつながる筋肉研究に興味を抱く。専門書を4冊読破。将来の夢はプロ野球選手だが、その後はプロ野球選手のトレーナーになることも考えている。ベンチプレス100キロ、スクワット140キロ。

 ◆他競技歴 バレーボールのほか、3歳から小2までダンススクールに通い、同じ時期にスイミングクラブにも所属していた。父光さん(43)によると「小5の時、陸上競技の島尻地区大会のハードル競技で出した新記録は、いまだに塗り替えられていない」。

 ◆目標 米メジャーの最速160キロ右腕、マックス・シャーザー投手(ナショナルズ)を参考にしている。

 ◆サイズ 174センチ、68キロ。右投げ左打ち。