大会12連覇を狙う聖光学院は11-1の5回コールドで日大東北を下した。過去6度の決勝戦を含め、6年連続12度目となった夏の強豪校対決は、同カード初のコールド勝利で夏通算10勝2敗と王者の貫禄を示した。

 初回表2死から4者連続四死球の押し出し点を献上したが、動じなかった。3回裏に打者一巡、計11人の猛攻で大量7点を奪って逆転。8番大松将吾捕手(3年)が無死二塁から右中間に二塁打を放ち、打順がひと回りした2死一、三塁でも中前適時打を放った。1イニング2安打2打点と活躍した大松は「つなぐつもりで反応できた」と振り返った。

 女房役としても先発左腕の高坂右京とエース右腕の衛藤慎也(ともに3年)の2投手をリード。バッテリーミスで失点した初回は「ジャッジが厳しかった」と4回を1安打1失点に抑えた高坂を擁護。衛藤が救援した最終5回は「(ミットは)すべて真ん中で構えました」と打者3人を7球で仕留めた。次の相手は、昨夏決勝に続く、いわき光洋とのシード校対決。大松は「やることは変わりません」と一戦必勝の構えだ。