第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の出場32校を決める選考会が25日、大阪市内で行われ、大分がセンバツ初選出となった。

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大分が甲子園初勝利を目指す。2度出場の夏はいずれも1回戦で敗退。センバツ初出場の知らせに、エース長尾凌我投手(2年)は「いつもと変わらないようには意識してました、決まってホッとした部分としっかりしなくちゃいけないという気持ちと両方です」と気を引き締めた。

昨秋は県大会決勝で明豊に敗れ、九州大会は「打倒明豊」を合言葉に4強入り。冬場は、制球力が抜群の長尾を軸に、堅い守りを充実させてきた。長尾も「課題は球速なんで、まずは食べ込んで、体重を増やして、下半身、上半身もしっかり鍛えたい」。九州大会から体重は4キロ増えて75キロ。甲子園に向けては「自分の力を、持ってるもの以上出そうとせず、自分の持てる力を使いきりたい」と声を弾ませた。さらに「全国レベルの選手と対戦できるのは楽しみですし、どれだけ自分の力が通用するのか。出るからには優勝を目指して頑張りたい」と大きく夢を掲げた。

明豊とともに大分県から2校が選出。松尾篤監督(45)は「基本は闘志を全面に出して、真っ黒になって1つのアウトをとるのに全力を出して、塁を全力疾走する。その努力の積み重ねを見ていただけたらと思います」と意欲を示した。