第101回全国高校野球選手権大阪大会の組み合わせ抽選会が21日、大阪市内で開催された。174チームで争う。

近年の覇権を争ってきた大阪桐蔭と履正社は力がある。とはいえ今年の大阪に絶対的な候補は不在。例年以上の混戦必至だ。

昨年、春夏甲子園連覇を果たした大阪桐蔭は主力が抜けた分、チーム作りに時間を要した。昨秋は近畿8強、今年は大阪16強。宮本涼太内野手(3年)や長打力抜群の西野力矢内野手(2年)らで構成する打線は府内屈指を誇る。

大黒柱は不在だが、能力の高い各投手が経験を積んできた。春以降、他県の強豪との練習試合を重ねて仕上がってきており、3年連続甲子園を狙う夏には集大成を見せるはずだ。

センバツ出場の履正社はエース清水大成投手(3年)、主砲の井上広大外野手(3年)が本領発揮できるかにかかる。総合的には全国上位を狙える力がある。

春季優勝の大商大高は最速148キロの本格派右腕、上田大河投手(3年)に注目。春の準々決勝で履正社を2失点に抑えた。球威があり変化球でも勝負できる。大阪偕星学園は坪井悠太投手(3年)が投打の中心。本格派の福田慈己投手(3年)もいる。

近大付、東海大大阪仰星、大体大浪商、関大北陽、大商大堺なども先に挙げた4校と渡り合う力を持っている。春準優勝の箕面学園もあなどれない。

公立校の夏優勝は90年の渋谷までさかのぼる。センバツ21世紀枠の近畿地区推薦校になった八尾が安定した力を持っており、60年ぶりの甲子園を狙う。