最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡(岩手)の試合がインターネット中継されることが8日、分かった。

地元局・岩手朝日テレビ(IAT)が高校野球岩手大会(11日開幕)全試合のネット中継を今年から開始。もちろん、大船渡の全試合も生中継対象となる。

マリナーズ菊池、エンゼルス大谷(ともに花巻東出身)の活躍以降、岩手県では高校野球熱が高まる一方だ。96年秋の開局以降、岩手県営野球場の試合を生中継してきたIATにも「他の球場の試合も見たい」と意見が多く寄せられてきた。16年に試験的にネット中継を開始、18年に拡大し、今夏の全試合中継に至った。地上波では全時間帯の中継ができないため「地上波放送の補完の意味も大きいです。今年、大船渡高校の盛り上がりが重なったのは本当に偶然で、驚いています」とIAT担当者は話す。

日本中の野球ファンに、まさしく朗報だ。佐々木は甲子園出場がなく、全国の野球ファンにとっては未知の存在ともいえる。どんな球を投げるのか、どれくらい速いのか。ネット観戦できることで、謎も解ける。大船渡の初戦(=15日、遠野緑峰との2回戦)とそこで勝った場合の3回戦会場となる花巻球場での試合は、バックネット裏からの映像となり、簡易的なBSOカウントも表示される予定となっている。

また、ネットメディア・スポーツブルが運営する「バーチャル高校野球」でも大船渡の試合を初戦から中継予定。幻の剛腕が、いよいよその快速球を広く世に示す。