<高校野球大阪大会:北野3-0千里青雲>◇19日◇3回戦◇豊中ローズ球場

「最後の夏だ。この夏は勝とう」。双子の姉弟で追いかけた夏が終わった。北野に0-3で敗れ、千里青雲(大阪)は3回戦で敗退した。

磯崎正太郎主将(3年)と磯崎みなみマネジャー(3年)。2人のことを真野任史監督(59)は「大黒柱」と呼ぶ。姉みなみさんは、チーム内でのお母さん。真野監督も「チームのことは任せっきり。選手のサポートから、7人いる下級生マネジャーの指導、細かい事務作業まで。本当に助かっている」と、絶大な信頼を寄せる。指揮官は弟正太郎について「責任感が強い。少し気負いするところはあるが、選手としての能力も高いものがある」と話す。

「正太郎がいたからここまでやってこれた。千里青雲を引っ張ってくれてありがとう」と姉みなみさん。弟も「練習前のドリンクや道具の準備、試合中の選手の気遣いまで全部やってくれた。3年間ありがとう」と姉に感謝。普段は、あまり話さないという2人。会話は少ないかもしれないが確かな姉弟の絆がそこにはあった。【松本直也】