主砲の一撃で逆転した大商大堺が3-2で大商大高を下し、大商大系列校対決を制した。

6回表2死一、二塁。4番三好辰弥(3年)は左打席で燃えていた。「1、2回戦は肝心なところで打てず、チームに迷惑をかけた。絶対に打って投手を助けようと思った」。高く入った甘い直球をバックスクリーン左へとたたき込んだ。

静純也監督(43)は「大商大高の上田君は好投手。追い込まれると打てないと思って、チーム全体が早打ちになっていた。イチかバチか、甘い球を待てと(三好に)指示を出した。失投をきっちり一発で捉えてくれました」と目を細めた。「メンバー外を含めた全員で戦って甲子園に行きたい」と語った三好。4番のバットでチームを勝利へと導いていく。【松本直也】