八尾翠翔が7回コールドで4回戦に進んだ。

勝利をつかむと、球場に名物の「全力校歌」が響いた。ナインは体を大きくそらせて歌い上げる。ただ、中盤に差し掛かったところで音楽がピタリとやんだ。係員の誤操作だった。

それでもお構いなしに、全力で歌い続ける。場内からは手拍子が起きて、斉唱をサポートした。

先制打を放つなど快勝にした主将の川崎愛斗捕手(3年)は「音楽が止まったのは気付いていたけど、お客さんが手拍子してくれた。自分たちは普段から全力で校歌を歌っている。変わらず歌えました」と誇らしげに語った。中には全力で歌いすぎて、音楽が止まったことに気付かなかった選手もいたという。

全力での校歌斉唱は同校野球部の伝統。学校行事などでも披露するという。