八戸学院光星は昨年8月に脳腫瘍で他界した同学年投手、吉川智行さんへの思いも込めた快勝発進だった。

故人のグラブを譲り受けて練習で使用している下山昂大は「野球がしたくてもできない仲間も見守ってくれているのを感じた」。先発した後藤丈海や「吉川と一緒に甲子園」と帽子に書き記す山田怜卓との完封リレー。山田は「ピンチの場面では目を閉じて『吉川の分まで』とつぶやきながら深呼吸しました」。大会後には都内の墓前に優勝報告をすることがナインも目標の1つだ。