智弁和歌山が延長14回、タイブレークの末、サヨナラ負けをした。

主将の黒川史陽(ふみや)内野手(3年)は涙をこらえることができなかった。「悔しいです。終わらせたくなかった」。6回から登板した池田陽佑投手(3年)は、今大会NO・1投手奥川恭伸(3年)と投げ合いを演じた。14回にサヨナラ本塁打を浴びたが、それまでは無失点で抑えた。「(池田)陽佑は一番けんかして、一番怒った。それでも、あいつに今日は最後まで助けられた」。

U18日本代表候補合宿で仲良くなった奥川の前に6打数無安打。「負けたくない気持ちが奥川の方が勝っていた。人生で一番気合の入った球を見ました。素晴らしい球でした」と負けを認めた。

進路は未定だが「プロで活躍するために、今日の失敗は次に生かしたい」と前を向いた。