鹿児島城西の佐々木監督が、うれしい初甲子園に笑みを浮かべた。グラウンドでは校長に続き佐々木監督が胴上げされた。生徒から、お守りのクマのぬいぐるみが贈られ、OBからはグラウンドをかたどった大きな手作りケーキも贈られた。

就任して3年目。佐々木監督は「選手たちに厳しいテーマを与えた。自分で考えてよく頑張ってくれた。チームが1つになれたからと思う。勝ちたい、悔しい思いをしたくないという強い気持ちがあった。甲子園出場は自分が思ってたより2年くらい早い」。丸刈りをやめ、練習中に音楽をかけるなど改革も行った。「たくさん苦しい思いをして、結果、野球が嫌いになる子が多いけど、もっと野球をやりたい、好きって思ってもらうことが大切。好きで終われる環境つくりが大事」とセンバツ出場という成果が出たことを喜んだ。

昨年秋の九州大会で2本塁打をマークした古市龍輝主将(2年)は「監督からバットを長く持てと言われなかったら、打ててなかったし長打にも自信が持てなかった」と振り返る。「うちらしい野球をできるよう、頑張りたいです」と甲子園での活躍を誓った。