昨夏の甲子園に出場した霞ケ浦が、6回コールドで初戦を飾った。

背番号10の米島健斗投手(3年)が躍動した。「自分は技巧派。打ち取る投球が持ち味」の宣言通り、ストライク先行でキレのあるスライダーを投げ込み、6回を1安打9三振で完封した。

自粛期間で成長した。毎日、近所の公園で友人と練習。「同じ真っすぐでも握りを変えて、カウントを取る真っすぐと、低めで下から上がってくる真っすぐの練習をしました」。投球にもテンポが生まれ、安定した投球ができるようになった。「次に向け、自信がつく試合になりました」と胸を張った。

打線も米島の好投に応え、10安打10得点。エースの山本雄大投手(3年)を温存したまま快勝した。

高橋祐二監督(61)は「昨秋の米島は真っすぐで押してゲームを壊すことがあったけど、考えて投げられるようになりましたね」と評価した。