茨田(まった)・淀川清流の連合チームは星翔に0-7で7回コールド負けに終わった。タテジマの茨田とMLBアスレチックスのような白地に緑と黄色があざやかな淀川清流のユニホームの10人は懸命に白球を追った。

1番打者の茨田・岸本皇貴主将(3年)は初回に中前打を放つなど2安打。本来は内野手だが「連合チームには捕手がいないので」とマスクをかぶった。6回2死二、三塁の守りから本職の遊撃に就いた。

背番号は1。「野球は背番号1が一番いい番号。初めてつけたが、うれしかった」と笑った。2年の秋から部員は岸本1人だけで部を守った証しだった。大中潤平監督(36)らを相手に週6日練習を続けてきた。だが、新型コロナウイルスの影響で練習できず、1年生部員2人とも6月中旬からしか練習できなかった。

例年は夏に向けて毎週末に集まって練習できたが、今年の合同練習はわずか3~4回。10人そろったのはこの日が初めてだった。仲の良い同級生4人が助っ人として参加してくれた。3年間すべて違う連合チーム。1年夏は3チーム、2年夏は4チーム連合だった岸本は「最後の大会があってよかった。部がつぶれることが先輩たちも一番嫌だと思うので1年生2人には頑張ってほしい」と後輩に後を託した。【石橋隆雄】