一関学院が4-1で盛岡大付を破り、10年ぶりの頂点に立った。

3回表に近江博人外野手(3年)の中前適時打で先制。坂本章畝内野手(3年)の遊撃内野安打、奥谷奏翔内野手(2年)の右翼線二塁打と、3連続適時打で3点を挙げた。3-1で迎えた7回表には佐々木春磨捕手(3年)が中前適時打を放って加点した。

投手陣も先発の右腕・菊池悠投手(3年)が3回を4安打1失点。2番手の右腕・小綿大斗投手(3年)も6回2安打無失点で、相手強力打線を、わずか1点に封じた。小綿は「どんなピンチでも大胆に投げることが出来た。右にはスライダー、左にはチェンジアップの決め球が良いところに決まってくれた。守備もしっかり守ってくれていたので頑張れた」。無失策の守備陣にも感謝した。

昨秋まで部長だった高橋滋監督(47)は就任後初の夏で県を制した。今春はコロナ禍の影響で県内同士での練習試合しか組めない時期が続いたため、例年では対戦を避けてきた盛岡大付、花巻東、専大北上などの強豪私立と何度も対戦してきた。「うちにとってはプラスだったと思う。強豪と対戦することで、選手たちが強くなってくれた。他チームにも感謝です。東北大会では岩手県を代表して戦いたい」。8月9日開幕(宮城・石巻市民球場)の東北大会切符も手にした。