登美丘(大阪)が、昨年春の大阪王者・大商大高相手に粘りを見せた。

7回裏に5点目を失い、なおも1死一、三塁というピンチでは竹口航輝捕手(3年)が、山口翔輝内野手(3年)への投手交代を進言。その後1点を追加され、2死一、二塁という場面を迎えたが、竹口は山口得意のスライダーを選択。見事に三振を奪って、コールド負けの危機を脱した。

竹口は中学時から膝の痛みに苦しみ、高校入学後の1年夏から秋にかけて両膝を手術した。「チームに支えてもらった。だから3年の投手で踏ん張ることができて良かった」と振り返った。今後は野球を離れ、リハビリを学んでアスリートを支える道を目指す。【関野真佑】