竜ケ崎一が粘りの野球で、古豪対決を制し準々決勝進出を決めた。

2回表、中村廉捕手(3年)の中越え三塁打に、持丸竜聖外野手(3年)の左犠飛で先制した。しかし、4回裏には海老原幹汰投手(3年)の暴投で同点に。5回表には柴山和輝内野手(3年)のソロ本塁打で再び勝ち越すも、7回裏には連打を浴びて同点に追いつかれた。

決着をつけたのは、8回表。1死一塁から中村の中堅への適時二塁打で再び勝ち越し。最後は海老原幹が8、9回で5三振を奪う力投を見せ逃げ切った。

海老原は、9安打されるも、前半は変化球、中盤以降は真っすぐで強気に三振を狙い9奪三振。粘り強い投球で、追いつかれても逆転は許さず。「最近の練習試合で、リリーフを多く経験させてもらった。そのおかげで、ピンチも冷静に投げることができました」と守り切った。

古豪で同じ県立。互いにライバルとして戦ってきた。昨夏の茨城大会では準々決勝で対戦。竜ケ崎一は5-6で敗戦した。津脇義明監督(54)は「水戸商さんとは、この1年、ガチンコで対戦したいと思っていた。今日はベストメンバーでがっぷり四つで戦えた。満足いく試合です」と振り返った。

1年越しのリベンジに海老原は「去年の悔しさを晴らすことができました。水戸商に勝てたことは自信になる。今後の試合にもつながります」と胸を張った。