水戸啓明が佐和に勝利し準々決勝進出を果たした。

エース小島正也投手(3年)は、力のある真っすぐにカーブ、スライダー、スプリットを織り交ぜ、8回を投げ7安打10三振。5回、8回に連打を浴び失点したものの、危なげない投球で、勝利に導いた。佐和のプロ注目・黒田晃大投手(3年)が初回に最速145キロを計測すると、小島も最速も2キロ更新する142キロを記録。「黒田君の投球はさすが。刺激になりました。力が入っちゃいました」と笑顔を見せた。

小島は身長171センチ、83キロ。その風貌からついた愛称は「ブー」。入学時は70キロも、お菓子や甘いもの好きが原因であっという間に現在の体形に。「でも、太ったおかげで重い球を投げられるようになったし、体重移動もうまくできるようになりました」と照れ笑いを浮かべた。

エースとしてのプライドも忘れない。「追い込んでからの配球が課題。ツメの甘さですね。次もしっかり投げたいです」と反省も忘れなかった。

試合後はチームスタッフから「来週水曜日(5日、準々決勝)まで、甘いもの禁止」と声をかけられ、苦笑い。小島はベスト4とスイーツをかけて戦う。【保坂淑子】