エースで主将の玉木玲音(れおん)投手(3年)が、まさかの四球連発で大阪青凌は3回戦で姿を消した。

「緊張で両足が動かなかった。思うところに投げられなかった。こんなに四球を出したのは人生で初めて」。初回、先頭から4連続四球で先制点を許すと、5番を投ゴロに仕留めたが、6番、7番と連続四球でこの回2度目の押し出しとなり2失点でマウンドを降り中堅へ。代わった田中陽友投手(3年)も2連続押し出しなどで初回に6点を奪われた。

3点差まで追い上げると7回から玉木が再びマウンドへ。7回は「0」をスコアボードに刻んだが8回は4失点。最後は2死満塁から押し出し四球で7点差コールド負けが決まる10点目を与えた。「エースなのに最後あんな形で終わって申し訳ない」と肩を落とした。

玉木は2年生からエースとしてチームを支えた。大阪青凌は大阪府高槻市から大阪府島本町に今年4月に校舎を移転した。沢田樹監督(32)は「彼が主将としてしっかりしてくれたから勝ち上がれた。疲れもあったと思う。移転元年の歴史を作ろうと頑張ってくれました」とねぎらった。