飯山が上田西を接戦の末に下して、決勝進出を決めた。主戦の常田唯斗投手(3年)は5日の岡谷南戦での164球完投勝利から中2日での登板となったが、序盤は3イニング連続の3者凡退で上々のスタート。対する上田西もエース阿部巧雅投手(3年)が3回まで1安打ピッチングと、投手戦の様相で始まった。

試合が動いたのは4回。上田西は2死一、三塁で竹下拳斗外野手(3年)の2点適時二塁打で先制。飯山はその裏、1死から塚田佳内野手(3年)が先発阿部のストレートを捉え、会心のソロ本塁打で1点を返した。吉池拓弥監督(29)は試合後、「塚田のあのホームランがすべて。あれがなければうちが負けていました。あれで流れが変わりました」と、貴重な一打と表現した。

勢いづく飯山は5回1死二塁で、9番馬場ひろと外野手(3年)の適時打で同点。さらに6回は1死一、三塁から田中李樹内野手(3年)がヒットエンドランを決めて逆転に成功した。

常田はカットボールを有効に使い9回117球を投げ、6安打9奪三振2失点で2試合連続の完投勝利。常田は「岡谷南戦のような疲れがなかったです。昨日、酸素カプセルに入って50分爆睡したので疲れが取れました」と、いつものように爽やかな笑顔だった。