来春センバツ出場校選考の重要参考資料となる秋季東北大会(14日開幕、宮城県)組み合わせ抽選会が7日、宮城県高野連を本部としたリモート形式で行われた。18年センバツに21世紀枠で初出場した由利工(秋田2位)は、一般枠での初選出に挑む。初戦の2回戦では東北(宮城2位)との対戦が決定した。今春センバツがコロナ禍の影響で中止になり、甲子園交流試合1試合を戦った昨秋東北王者の仙台育英(宮城1位)は湯沢翔北(秋田3位)、同準優勝の鶴岡東(山形3位)は花巻東(岩手3位)との初戦が決まった。1回戦から有観客で行われる。

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由利工は攻守の要2人を中心に、3年ぶりの甲子園をつかみ取る。「1番右翼」で切り込み隊長役を担う佐藤架斗外野手(2年)は、チームで唯一、中央地区と県大会の計6戦すべてで安打。「東北大会も、どんな形でも良いから塁に出たい。特に初回にホームを踏んで、試合の流れを作りたい」。県大会後は遅い球を自分のポイントで打つ練習を繰り返し、強い打球を放つ基本を繰り返している。

中2だった18年春。最速143キロ右腕・佐藤亜蓮投手(現仙台大2年)を擁して日大三(東京)に善戦した先輩たちの姿にも憧れ、由利工進学を決意したメンバーたちだ。「4番投手」高瀬水楓(2年)は当時の主力選手から甲子園の土をプレゼントされた思い出もある。玄関に飾られた“パワーアイテム”で気持ちを高めており「自分たちも甲子園が一番の大きな目標。先輩たちが楽しそうにプレーしていた姿も忘れられない。亜蓮さんを超える気持ちで投げたい」。強肩を評価され、投手転向したばかりの伸び盛り。今度は東北大会で上位進出し、東北地区2枠の一般枠で出場切符を勝ち取るつもりだ。

東北との初戦(14日)は高瀬自身の誕生日。「東北大会に出られることも奇跡だと思っているけれど、記念日が初戦も奇跡。うまく運がつながってくれていると思うので、目の前の相手に向かっていきたい」と決意した。新チーム以降、練習試合でも負け続けていたが、戦うごとに自信も得て成長中。バースデー勝利で発進し、強豪私学を撃破し続ける。【鎌田直秀】