小出は正徳館・栃尾に10-1で7回コールド勝ち。主将の大平琉稀投手(3年)が公式戦初先発で5回4安打1失点と好投した。

開幕第1試合、ハードオフ新潟のマウンド。大平は「めちゃくちゃ緊張した」。1回表。先頭に四球を与えるなどいきなり1点を失った。だが3回裏の降雨による56分間の中断をリラックスの材料に変え、立ち直った。5回を最少失点で、2番手腰越につないだ。「仲間とキャッチボールをし、急に肩の力が抜けた」。

昨秋の県大会は左翼手で投手としては3番手だった。冬場にボールの持ち方を研究し、回転数が上がったことで直球の精度が増した。その成長ぶりを買われて夏の初戦で公式戦初先発。役割を果たした。13日の2回戦は春の県王者、新潟産大付と対戦する。「すごくいいチームだが、自分たちは倒して勝ちに行く」と強気だった。【飯嶋聡美】