第2シードの関根学園は見附に11-3の7回コールド勝ち。1年生の高橋岳斗投手が7安打3失点も、物おじしない投球で7回を1人で投げきった。

度胸満点だった。初戦2回戦。1年生ながら初先発マウンドを任された高橋は7回を1人で投げきった。「3年生の夏を終わらせたくなかった」。バックの頼もしい先輩を信じて、自信を持って投げ込んだ。

11-0と味方打線の大量援護もあり、6回2死まで無失点に抑えた。2人の走者を背負ったが6回コールド勝ちまで、あと1死。だが、未熟さが出た。「決めきりたかった」という気持ちが先行し、四球を与えて満塁。その直後、9番打者に三塁打を浴び、3点を失った。後続を断ち、ベンチに戻ると「すいません!」と言ったが、落ち込むことなく7回もマウンドへ。7回は無失点で締め、コールド勝ちを決めた。7回104球を投げ、被安打7、2四球。4三振を奪った。

先発は10日に告げられ、「びっくりした」と言う。安川巧塁監督(29)は今秋を見据え、夏初戦の大役を任せた。「緊張しない男なので、逆にプレッシャーを与えた。それでも1年生ながらよくやってくれた」と期待に応える投球を評価した。貴重な経験を積んだ高橋は「3年生につなぐピッチングで、自分の役割を果たしたい」と頼もしかった。【飯嶋聡美】