柏崎工は8-6で十日町を振り切った。3番村松弓響(ゆおと)左翼手(3年)が1回表に先制の左越え適時二塁打。3回までに8点を挙げた打線の口火を切った。

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村松が攻撃の口火をきった。「チームのためにもここで1本打たなきゃと思った」。初回、1死二塁、左越え適時二塁打で先制点を奪った。打線は勢いに乗り、3回までに大量8得点で8-0とし試合の主導権を握った。5回から十日町の反撃をくらい6失点も、最後までリードを守りきった。

「自分が打ったうれしさよりも、チームのために先制打を決められたことがうれしかった」。村松は4月中旬の練習中にボールが当たり鎖骨を骨折。春の県大会はスタメンから外れ、今大会も間に合わないと言われていた。滑り込みで間に合い3週間前から練習を再開し、初戦に挑んでいた。山本和良監督(59)は「元々遊撃手で攻守でバランスの取れた選手」と信頼を寄せた。外野での出場だったが、監督の気持ちに打撃で応え初戦突破を果たした。

18日の3回戦は、春県大会4強の新潟との一戦。「持ち味の俊足を生かした打撃で貢献し、チーム一丸となって全力プレーで頑張りたい」と意気込んだ。【飯嶋聡美】