学校関係者の新型コロナウイルス感染が確認されて第103回全国高校野球選手権大会鳥取大会の出場を辞退していた米子松蔭が急転して試合出場することが19日、決定した。鳥取県高野連がどらドラパーク米子市民球場内で会見し、同校の不戦敗取り消しと、21日に境との2回戦を行うことを発表した。境高の了承を得たという。異例の決定となった。

米子松蔭は17日に臨む予定だった境との一戦は不戦敗になっていたが、同日午前の保健所の検査で選手らチーム関係者に濃厚接触者がいなかったため、18日に鳥取県高野連に嘆願書を提出していた。SNSでも、話題が沸騰していた。

県高野連の田辺洋範会長は「7月21日から学校が再開できると。感染の心配がないという状況になりましたので、境高校にもご理解いただき、21日に試合を開催します。生徒が試合をできるのは良かったと思います。全力でプレーしていただいて、悔いの残らないように試合を頑張って欲しい」と話した。

今後、同様の事例が出た際の対応については「個別に対応します」とした。