北越は4-3で昨秋県王者の加茂暁星を破り、昨年の独自大会を含めて3年連続の夏8強入りした。左腕エース山倉大武(ひろむ=2年)が、自己最長の7回を投げて5安打無失点に抑えた。

山倉が昨秋県王者の加茂暁星打線を封じた。「最初からいい試合になると思っていた。乗り切れて良かった」。先発し7回を5安打無失点の好投で試合の流れを作った。8回からは山田直輝(1年)に継投。当初は3回までの予定だったが「次の投手が1年生と分かっていた。自分が投げられるところまで『0』で抑えようと思った。走者が出ても焦らずに打者と1対1で対決できた」。7回は自己最長だった。

変化球の精度が上がった。スライダーを中心に練習試合などで投げ込むことで感覚が身についたという。小島清監督(46)は「今までで1番いいピッチングだった。上出来」と7回好投のエースをたたえた。昨夏の県独自大会を含め、3年連続で夏8強入りを決めた山倉は「1試合でも多く3年生と試合がしたい」と話す。22日の準々決勝は、強打の開志学園と対戦する。【飯嶋聡美】