鳴門(徳島)はエースの冨田遼弥投手(3年)が力尽き、春夏甲子園を連続で初戦敗退した。好左腕が攻略されたのは5回だ。2死一、二塁から連続適時打を浴びて3点を奪われ、逆転された。7回で毎回の14安打を浴び8失点。「リードを守れなかった。悔しい」と険しい表情だった。

センバツでは優勝した大阪桐蔭を相手に好投し、この日も序盤から持ち味を発揮した。2-1の4回1死満塁では右打者2人に内角低めスライダーで空振り三振。「投球の生命線。自信を持って投げられた」と手応えも得た。

開幕目前の3日に森脇稔監督(61)が体調不良のため、福本学監督(51)の代行が発表された。福本監督は「森脇さんが帰ってくるまで、今日勝って、という話を(選手に)していました」と明かし、初戦突破すればベテラン指揮官が復帰する可能性もあった。冨田は「悪い部分が全部出た。春夏連続で甲子園出場できたが、甲子園で勝てなかった」と悔しがった。

 

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