4年ぶり18度目の出場の日大三(西東京)は、逆転負けで初戦で敗退した。小倉全由監督(65)は「聖光学院さんは、やはり投手の継投をうまくやられたなと思って、いいチームでしたね。うちは、もう1つ攻めきれなかったのが自分の反省。選手たちには、今日はもう失敗しても、みんなで笑っていこうなと言ったけど、失敗はなかった。一、三塁で選手たちに点をとらせてあげることができなかった監督が一番の失敗で、選手に謝らないといけない」と話した。

初回2死二塁、浅倉大聖内野手(3年)の適時二塁打で1点を先制。4回にも1点を追加したが、その後はチャンスで得点を奪えなかった。先発した松藤孝介投手(3年)は丁寧な投球で6回を被安打7の3奪三振で3失点。3投手の継投策をとったが、逆転負けを喫した。

小倉監督の元で野球をしたいと、地元大阪を離れて日大三を選んだ寒川忠主将(3年)は「自分たちは甲子園に来て、やりきった気持ちが大きいです。自分を成長させてくれた監督さんだと思います。3年間、小倉監督の元で野球ができて、幸せ者だなと思います」と話した。

▽日大三・浅倉(4番で1安打)「練習中(6月)に膝をひねってしまい気持ちが落ちたが、監督さん、コーチ、同級生に声をかけてもらい、気持ちを強く持った。(安打は)ベースを回ってる時に、楽しいなと感じた」

◆福島県に勝てず 日大三は12年夏にも聖光学院に1-2で敗れており、返り討ちに。これで東京勢は福島県勢に春夏通算0勝4敗。岐阜県勢(0勝6敗)とともに2県だけ残る対戦未勝利を打破できなかった。

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