甲子園に、19年ぶりの賛美歌が響いた。

13年ぶり4度目出場の聖望学園(埼玉)のアルプスには、約2250人が駆けつけた。夏の甲子園で、03年以来19年ぶりの白星を挙げたチームを応援で後押しした。

キリスト教のミッションスクールで、得点が入ると賛美歌の「立てよいざ立て」が流れる。演奏するブラスバンドは総勢46人。

同校の吹奏楽部員は10人と少なく、歴代の卒業生にバトン形式で声をかけて、OBOG36人が甲子園に集結した。

吹奏楽部の谷口美桜部長(3年)は、初対面の先輩たちとあいさつ。「いつもは10人なので、厚みのある演奏ができて、仲間がいてうれしい。とても助かりました」と笑顔で話した。

2回戦では、吹奏楽部も有名な大阪桐蔭と対戦する。谷口さんは「選手の心の支えになるように、できる限りの応援をしたい。迫力は大阪桐蔭さんより欠けるかもしれないけど、すごい機会なので勉強させていただきたいです」と楽しみにしていた。