愛工大名電(愛知)が、41年ぶりの8強入りを決めた。

エース有馬伽久(がく)投手(3年)が、志願の完投で9回を被安打6の6奪三振で2失点にまとめた。打線も12安打で5点を挙げ、投打がかみあった。倉野光生監督(63)は「守備力、攻撃力、投手力、いろんなところですごさはないんですけど、みんなが自分の持ち場を一生懸命やる。試合にのまれることなく、愛知県大会と同じような考え方、雰囲気でプレーで臨んでいますから、選手の落ち着きにびっくりしています」と喜んだ。

継投策を考えていたが、7回に有馬が「自分が投げきります」と続投を志願。監督は「自分で言うならいけるだろうと(思って)任せました」とエースに託した。

準々決勝では、仙台育英(宮城)との対戦が決まった。「仙台育英さんは、投手力も非常にいい。近年、甲子園で常勝されている隙のないチーム。全力を尽くしてやるだけです」と意気込んだ。