近江・山田陽翔(はると)投手(3年)と高松商・浅野翔吾外野手(3年)の注目対決に決着がついた。近江(滋賀)が高松商(香川)に競り勝ち、4強入りを決めた。

初回、エース山田陽翔(はると)投手が先制打。2回にも四球で出塁していた岡崎幸聖内野手(3年)が津田基内野手(3年)の犠飛で生還し、2点差にリードを広げた。

だが、2-0の3回に山田が渾身(こんしん)の146キロストレートを捉えられて、浅野に2ランを浴びた。山田は「僕の投げミスではないので、浅野の完璧な打撃だった」と脱帽する。

結果は、近江の勝利となったが、8回途中6失点の山田は「完敗です」と話す。プロ注目のスラッガー浅野相手に2安打、1本塁打を許して、4打席目では申告敬遠を選んだ。互いを“大会ナンバーワン”という2人は、試合終了後、相手をたたえ合った。山田が「ナイスバッティング。完敗や」と言うと、浅野は「ありがとう」と応えた。

夢の全国制覇まであと2戦。「みんなの力が大きくなっているのを感じている。今日から、また新たに次戦に向けて頑張りたい」と準決勝を見据えた。