選手合わせて12人。連合チームの投手歴わずか2年の変則右腕が、直球とカットボールの2球種のみでシード校の佐野日大に健闘した。
身長180センチ、体重86キロ。見た目は本格派の斎藤澄人投手(2年)は、1球ごとに投げ方が変わる。「スピードが欲しい時は上から、コントロールを付けたい時は横から投げます」。状況に応じて、上手と横手を使い分けた。初回こそ制球が甘くなり、5安打で4点を失ったが、2回以降は3失点に抑えた。
斎藤の投球に佐野日大の3番須田結士内野手(1年)は「直球に力がありました。思ったように点を取れなかった」と話した。固定されていないフォームでも、9イニングで四死球は2つ。制球力も安定する。
中学までは憧れのポジションだったこともあり、捕手一筋でやってきた。高校入学を前に参加した地元の練習会で勧められたことから、中3の10月頃から投手を始めた。変則投法は「肩甲骨が硬い」という弱点を克服するために生まれたもの。それでも最速は夏までに133キロを記録。今後は「来年の夏に145キロを投げたいです」と、大台到達を目標に掲げている。
変化球も今はカットボールの1つだけだが「縦に落としたい時は上から。横に曲げたいときはサイドで投げてます」と、工夫で“2球種”に増やしている。ソフトバンク千賀滉大投手にあこがれており、この冬は新球種を開発する予定だ。私学を苦しめた無名の技巧派右腕が、この冬の進化で本格派へと成長を遂げる。【阿部泰斉】

