智弁学園は、エース中山優月(3年)の魂の救援で延長10回タイブレークを制した。
「3番遊撃」で先発し、2-3の4回から登板。5回に3安打を浴びて3失点も、その後は左打者の内角をつく強気の投球で得点を与えず。10回表を3人で切り抜けると拳を握り、笑みをこぼした。
自慢の強力打線は9回まで、再三の好機を英明・寿賀に阻まれた。だが中山は「燃えてくるものがあった。絶対に負けないという気持ちになりました」と、相手の力投に闘志を燃やした。
投げ勝った要因は、練習から得た自信。下級生の頃は自信が持てない性格だった。転機は昨秋県大会準決勝。背番号1で登板も天理に敗れた。「もう逃げて後悔はしたくない」。冬場は1日200球の投げ込み。全体練習後には1人、グラウンド横で200メートル走を10本行い、さらに坂を走って体と心を鍛えた。7回120球の力投の陰に、努力とプライドがあった。
接戦を勝ちきり、全国制覇へ。中山は「力のあるチームが上がってくると思うのでしっかり1週間、いいイメージを持って臨みたい」と意気込んだ。【村松万里子】

