専大松戸(千葉)の持丸修一監督(75)と東海大甲府(山梨)の村中秀人監督(64)のベテラン監督対決は、手堅く1点を取りにいく「持丸野球」に軍配が上がった。
専大松戸は春夏連続の初戦突破で、千葉県勢は夏の甲子園100勝目に到達した。
4-5と逆転を許し、迎えた7回裏。無死二、三塁から内野ゴロの間に同点。その後1死一、三塁から7番上迫田優介外野手(3年)がセーフティースクイズを決め勝ち越し。さらに1死満塁から9番宮尾日向内野手(3年)もセーフティースクイズを決め7-5とリードを広げた。
2つのスクイズはいずれもサイン通り。持丸監督は、「相手投手はインコースのボールがいい。外野フライも難しい状態だったので、ここはスクイズの方が得策だと思った」と、その真意を明かした。さらには、「ファーストがベースについていましたから。セカンドが下がっていたから、本当は内野安打にしたかった。でも、子どもたちが(どちらがいいか)聞いたらスクイズでいいというから。あれが最低限のサイン」と、バントの打球の方向も指示を出した。勝ち越しは投手の前へ、7点目は一塁へ打球を転がした。持丸監督は「普段から練習でこういう場面は守備体系を見て練習をしてきた。子どもたちは本当によくやってくれました」と、選手たちをたたえた。
1点をいかに奪うか。竜ケ崎一(茨城)、藤代(茨城)で28年間、県立校を率いた持丸監督にとって、強豪私学を倒すカギだった。この試合も、1点勝負で守備も徹底した。「1人の走者が出ても、次の打者を確実にアウトにしよう、ということに集中させた。3失点はダメだ、と。1点ずつでいいんだ」。ベテラン監督の勝負勘がさえた。
走攻守に徹底した持丸野球。「県立高校で打撃のいいチームを作るのは難しい。守備と投手のチームが多かった。今でもそういう戦い方が残っていますね」と、笑顔を見せる。ベテラン監督の采配で、1つ1つ勝利を重ねていく。

