選手登録16人の別海(べつかい)が延長10回タイブレークの末、知内(しりうち)に4-3で競り勝ち、初の4強入りを果たした。先発した堺暖貴(はるき)投手(2年)が2試合連続で完投。守備陣が2試合連続無失策でもり立て、白星をものにした。

 

別海町の雄大な大地で育った180センチ右腕が、勝利を呼び込む力投を見せた。別海の先発堺が延長10回2死満塁、最後の打者をスライダーで三振に仕留め、接戦を制した。2回戦から中2日で2試合連続完投。「自分のペースを崩さずに投げることができた」と振り返った。2試合連続無失策の守備も堺の力投を後押しした。島影隆啓監督(41)は「堺の好投もあって守備もリズムよく守れている。守備の基礎を徹底してくれた」とたたえた。

チームの総力を挙げて、ロースコアの試合を勝ち切った。別海町は人口約1万5000人に対して、町内の酪農家が飼育する乳牛が10万頭を超す。部員確保は難しく、ベンチ入りメンバーは今大会の出場校最少の16人。登録できる20人に満たない中、試合ではベンチ内のメンバーがフル稼働し、攻守交代時にはベンチが空になることもあった。堺は「1人1人が動かないと試合が回らない。3人のマネジャーに支えてもらっている部分も大きいので頼りにしている」と、裏方も含め全員野球で勝ち取った勝利だった。

3季通じての道大会初白星に続く2勝目で、最低限の目標としてきた4強入りを果たした。次戦は釧根地区勢55年ぶりの決勝進出を懸けて、今夏の南北海道王者、北海と対戦する。延長10回に3点適時二塁打を放った中道航太郎主将(2年)は「甲子園常連校なので簡単な戦いにはならないと思うけど、粘り強く、我慢強く、やっていきたい」と意気込む。寡兵をものともせずに下克上を目指す。【石井翔太】