センバツ出場校はなかったものの「神奈川のレベルは高い」と県外強豪校からの声は多い。

県内で「4強」と呼ばれる私立4校が、優勝争いの軸になる。

東海大相模は198センチ左腕の藤田琉生投手(3年)が、今春県大会で投打ともに存在感を示した。早くも来秋ドラフト候補と名高い右腕の福田拓翔投手(2年)らも含めた投手陣の層は全国屈指とされ、全員が本来の力を出し切れば本命に近くなる。

名門横浜にはいわゆる「スーパー1年生」が多く入学し、チームの活性化が進む。そんな中、5月には阿部葉太外野手(2年)が、最終学年を待たずして主将に就任する異例の展開に。例年、春からの伸びが大きいチームだけに、横浜を本命視する声も多い。

その横浜を昨夏決勝で破り、さらに甲子園をも制したのが慶応だ。カットボールなど投球術に定評がある小宅雅己投手(2年)は健在で、バッテリーを組む加藤右悟捕手(3年)のインサイドワークも高校生ばなれしている。

昨秋県大会優勝の桐光学園はエースの法橋瑛良投手、プロ注目遊撃手の森駿太内野手(ともに3年)らタレントはそろっている。優勝まで7勝。投手力の安定で優勝に近づける。

春季県大会は武相が優勝した。4番に座る平野敏久内野手(3年)ら強打が光り、横浜スタジアムでも長打を連発した。

武相に春準決勝で敗れたものの向上もしっかり力を発揮し、試合終盤に最後まで食らいついた上での春4強。悲願の初優勝へと意気込んでいる。

ノーシードの相洋を警戒する他校の声も大きい。左腕の中島翔人投手(3年)ら経験豊富な投手が3人いて、打線とうまくかみ合えば初の頂点を狙える位置まで来た。

プロ注目右腕の沼井伶穏投手(3年)を擁する同じくノーシード横浜隼人も、投打のバランスは良い。1回戦を勝つと、好右腕の上川洋瑛投手(3年)のいる鶴嶺が待っている。

私立では投手力の高い桐蔭学園、横浜創学館、横浜商大高、日大藤沢なども力のあるチーム。公立では特に川和の総合力は他校から警戒される域にある。

プロ球団の視察が続いた岩瀬将投手(3年)のいる菅は、1勝すると第1シードの向上と戦う可能性があり、真価が問われる。